なぜインクが垂れてる様なネックレスを作る様になったのか？　それは売ってないからです！

なんて書くと身も蓋もないけど、いやまさにその通りで、売ってないし見たことがないから自分で作ってみたんです。

どうせ作るならレジンじゃなくガラスで、ガラスの方が意外性があるし何よりツヤツヤして指感触も良いに違いない！と。

最初は任天堂のゲーム「スプラトゥーン」でインクを塗り合うあのイメージでインク？ペイント？塗料が放射状に飛び散ってる感じに仕上げたかったんですが、作ってみると旭日の様になってとてもじゃないけど塗料が飛び散ってる様には見えなかった。ネックレスのサイズじゃなくもっと大きい物ならそれっぽく見えたのかも知れないけど、あの小ささでは何度トライしても作れなくて一旦は挫折しました。

それでもどうしても諦めきれず放射状に飛び散ったイメージは捨てて、塗料が垂れてる感じで作ってみるとそれっぽい仕上がりに！これはイケるかも…。最初のイメージでは白い壁に塗料だったんですが白いガラスだと色ガラスの輪郭がボケてしまうので土台は透明ガラスに、そして透明ガラスの土台に透ける色ガラスは光を浴びると綺麗なんだけど透明同士でこれも輪郭がはっきりしないし金具を付けた時に金具が透けて見えてしまって格好が悪いので不透明な色ガラスに落ち着きました。

これらはガラスフュージングで作っているんですが、時間をかけて焼き過ぎるとツルンと丸い塊になってペンキっぽさがなくなるので、度々様子を見ながら表面に敢えて凸凹が残る様にしています。おかげでちょっと立体感があって指で触っても楽しい感触に仕上がりました。小さい上に焼き加減で形が変わるので同じ物が作れません。工業製品の様に同じ物を量産するつもりもないんですけど。

実物を見た人は割とみんな可愛いと言ってくれます、いや実際可愛く出来たと思います。